入れ歯を入れると食事が美味しくない?なぜ美味しくないと感じるのか対策を交えてご説明します

 

入れ歯を入れると食事が美味しくない、入れ歯を入れてない時と違うと感じる方が多くいらっしゃいます。

美味しそうな食事や楽しい会食の場で、入れ歯を気にして思いっきり食事を楽しめないのは辛いですよね。

なぜ入れ歯を入れると美味しくないと感じるのかその原因や、入れ歯を入れていても食事を楽しめる方法や対策について今回はお話したいと思います。

入れ歯を入れると食事が美味しくない?!なぜ食感が変わるのか美味しくないと感じるのですか?

入れ歯とは歯が抜けたあとにその部分を補い、見た目や機能的に問題ないように治療する方法の1つです。

入れ歯は取り外しができるので、口を開け続けなくても調整でき、さらに衛生面でもしっかり流水下で洗浄できるのが大きなメリットと言えます。

しかしその分、異物感がなかなかぬぐえない事や、食事の時の煩わしさ、食事の味や温度の感覚が伝わりにくいといったデメリットもあります。

特に初めて入れ歯を使用する方は、初めはかなり苦労することも多いです。

なぜ入れ歯を入れると食事が美味しく感じられないのか、次の項目でご説明致します。

なぜ入れ歯を入れると食事が美味しくないのですか?

入れ歯を入れた時の食事の不快感について以下にご説明致します。

食事の温度を感じにくい

入れ歯は残っている歯と抜けた部分の粘膜に支えられて安定します。

そのため床(しょう)というピンク色の粘膜固定部分を作成する必要があります。

その部分が広ければ広い程、歯肉やお口の温度を感じる粘膜を覆い隠してしまうので、温かいものや冷たいものの温度を認知するのが難しくなってくるのです。

部分入れ歯は小さいものが多いので、あまり食事の温度に関して困らないかと思いますが、総入れ歯などのお口の粘膜を大きく覆うタイプの入れ歯だと不便を感じることも多いでしょう。

入れ歯が合わずに痛い

入れ歯は感覚の鋭いお口の中に異物を入れるようなものなので、患者様お一人お一人のお口の状態にあった作成技術が必要です。

少しでも入れ歯が合わないと、粘膜が擦れて傷んだり、傷が出来たり、そのまま放置して使用し続けると歯肉に潰瘍ができてくることもあります。

特にお食事中は咀嚼といってお口の筋肉を動かして物を噛んだり、飲み込んだりするので、より入れ歯が擦れて傷みを訴える方が多いです。

異物感が強い

入れ歯は取り外しのできる歯で、人工歯と言われる歯の部分と床と呼ばれる粘膜部分、さらにクラスプと呼ばれる金属のバネや金属のバーなどで作成されます。

ご自身の歯よりも大分大きくなりますので、その歯をお口の中に入れると異物感を感じる方が多いです。

入れ歯が大きくなればなるほど、異物感も強くなるでしょう。

噛みにくい

入れ歯は粘膜と残っている歯に固定する物で、材質もプラスチックでできているので強度もあまりありません。

ご自身の歯のようになんでもしっかり噛みしめるのは難しい事が多いです。

特に硬い食べ物や粘着性の高い食べ物を召し上がるのは慣れるまで難しいでしょう。

入れ歯が古くなり不衛生になっている

入れ歯が古い場合や、清掃が行き届いていないと不衛生になりやすいです。

不衛生な入れ歯は変なにおいがしたり、ヌルヌルしてくるので食事の味が変わったり衛生的にもよくありません。

入れ歯が外れる

入れ歯は取り外しができるのが大きなメリットになりますが、その分お食事の時に外れてきてしまうことがあります。

入れ歯が外れやすいと食事をしっかり噛んだり、飲み込んだりが難しくなるので、食事を楽しむことができなくなります。

入れ歯を入れてる時のオススメの食事方法は?

入れ歯をご使用している方が食べやすいお食事は以下の通りです。

柔らかいものから食べる

特に新しい入れ歯を入れたばかりの場合は、柔らかいものから少しずつ召し上がっていただき、ゆっくり入れ歯に慣れていくことが大切です。

いきなり硬いものやかみ切るような食べ物を召し上がると、粘膜や歯に負担がかかり、傷が出来る可能性がありますので注意しましょう。

水分を細かく摂取する

入れ歯の固定の時に大切なのが唾液分泌です。

唾液が入れ歯と粘膜の隙間を埋め、吸着させたり滑りを良くし傷を作りにくくしてくれる作用があります。

そのためにしっかり水分摂取し、唾液分泌が良くなるよう意識するといいでしょう。

硬い食べ物は控える

あまりにも硬い食べ物は粘膜や歯、入れ歯に負担をかけることがあるので、できるだけ控えていただくと良いでしょう。

硬い食べ物をしっかりかみ切りたい場合は、インプラント治療もオススメです。

粘着性の高い食べ物は注意をする

お餅やキャラメルなど、粘着性の高い食べ物は入れ歯に引っ付いてしまい、入れ歯が外れてしまったり、かみ切りにくくなってしまう事があります。

特にご高齢の方は嚥下機能や嚥下反射も鈍くなっている方がいらっしゃるので、しっかり噛めないとのどに引っかかることがあります。

十分に注意して召し上がっていただく必要がございます。

入れ歯を入れて食事を美味しく感じる対策はありますか?

入れ歯を入れた状態でお食事を楽しめるようにする方法は以下の通りです。

歯医者で微調整する

入れ歯が痛い時や、緩い時、外れやすい場合は歯医者で調整することができます。

特に作り立ての入れ歯や、ずっと長期的に使用している歯などは調整が必要になることが多いです。

入れ歯がおかしいと思ったら、歯科医院まで連絡をいただければと思います。

自費の入れ歯を検討する

保険診療で作成する入れ歯はプラスチックと金属のバネで作成されるので、お食事の時に温度を感じにくかったり異物感が強かったりお口を開けた時に金属のバネが見えてしまい審美性に乏しくなったりと気になる点が多くなりがちです。

自費診療の入れ歯に作り変えることで、異物感の少ない入れ歯や、吸着の良い入れ歯、金属で作成し熱伝導性を良くしてお食事の温度を感じやすくするなど、幅広い治療を行うことができます。

保険診療で作成した入れ歯でお食事が楽しめない場合は、自費診療の入れ歯への作り替えもご検討ください。

以下に人気の高い入れ歯をご紹介致します。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーとは金属のバネを無くした審美性の高い入れ歯です。

入れ歯の粘膜部分も保険で作成するよりも薄くできるので、異物感も出にくいです。

お口を大きく開けても入れ歯と分かりにくいので、見た目を気にせずにおしゃべりやお食事を楽しむことができます。

金属床の入れ歯

金属床の入れ歯とは、粘膜に触れる部分を金属にすることでお食事の温度を感じやすくすることができる入れ歯です。

金属は熱伝導性が高いので、暖かい飲み物も暖かく感じることができ、冷たい食べ物もしっかり冷たく感じます。

人から見えにくい内側の部分を金属にし、さらに金属はプラスチックよりも強度が高いので薄く作成できます。

お口の中の異物感も少なくできるのが特徴です。

入れ歯に慣れる

新しい入れ歯を入れたばかりの頃は、食べにくく、しゃべりにくく、異物感も強いですが、頑張って1~2週間ほど使用すると段々慣れてきて、1か月ほど使用したらほぼ気にならなくなることが多いです。

まずは辛抱強く気長にご使用いただくと良いでしょう。

入れ歯以外で美味しく食べることができる治療はありますか?

入れ歯以外の抜けた歯の治療内容は以下の通りです。

ブリッジ

ブリッジは抜けた歯の両隣の歯をぐるっと一周削り、架け橋のように被せ物をする治療です。

取り外しができないのでご自身の歯とほぼ同じようにご使用いただけますが、あまりにも硬い物を召し上がると被せた歯に負担がかかることもあります。

ブリッジの部分は歯ブラシが当たりにくく、汚れが溜まりやすいので、ブリッジ用のセルフケアを継続的に行っていただく必要がございます。

 

インプラント

インプラントは抜けた歯の部分のみにアプローチできる治療法で、ほかの歯を傷つけることがないのが特徴です。

人口歯根を顎の骨に埋入し、その上に補綴物を被せて歯の形を再現します。

インプラントは近年とても人気のある治療法で、しっかりカウンセリングや検査を行った上、問題なければインプラント治療を行います。

インプラントが安定するまで数か月かかり、治療期間が長めになりますが、安定するとご自身の歯と同じようにご使用いただけるのが特徴です。

色々な方法で入れ歯でも美味しく食事を楽しみましょう

入れ歯で美味しくお食事するための注意事項や対策を知っていると、より安定した入れ歯ライフを送ることができます。

ぜひ安定した入れ歯をご使用いただき、毎日のお食事から会食まで美味しく楽しく過ごしていただけたらと思います。

 

***より詳しく知りたい方はこちら***

入れ歯・義歯について

ノンクラスプデンチャーについて

インプラントについて

 

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