入れ歯を入れると味が変わる⁉入れ歯と味の変化の関係について説明します

入れ歯は取り外しができる歯の代用品で、歯を抜歯せざる終えなくなった時の治療法の一つです。

入れ歯を使用している方で、「なんだか食事のを感じにくくなった」「温度が分かりにくいな」などと感じたことのある方は少ないかと思います。

今回は、入れ歯をお口にはめて食事をした時に味の変化はあるのか、食感などが変わるのかなど、入れ歯と味覚について対策を含めてご説明していきたいと思います。

入れ歯を入れると味が変わる⁉

入れ歯を使用し始めたばかりの方は、入れ歯を入れて食事をすると味を感じにくいなと思う方は少なくありません。

実際に入れ歯という異物を繊細なお口の中に入れてお食事をするので、今までよりもお食事が楽しめなくなってしまったという声は多く聞こえてきます。

特に高齢の方ですと、入れ歯を使用する方も段々と増えてきて、さらに唾液の分泌も少なくなるので、お食事の時に影響が出てきます。

しかし、味が変わった原因を知れば、改善することもできますので、下記から詳しく見ていきましょう。

 

入れ歯が味に与える主な影響とは?

入れ歯がお食事の味に与える影響とはどんなことでしょうか。

下記に詳しく説明致します。

 

味覚センサー(味蕾)への刺激

味を感じるセンサー(味蕾)は舌の上にたくさんあります。

舌の部位によって、塩味・甘味・苦味・酸味を感じ分けるのが特徴です。

入れ歯を入れることで、味センサーを妨害してしまったり、入れ歯が粘膜を覆うことで、食感や温度を感じる面積が狭くなってしまう事で、味を感じにくくさせます。

 

唾液の作用

高齢やご病気などにより、唾液の分泌が少なくなると、お食事の味を唾液に乗せて味を感じる事が難しくなります。

さらに唾液が少なくなると、入れ歯が粘膜に擦れ、粘膜に傷ができるなど不快感もましてきます。

その為、唾液分泌が少なくなるとお食事に大きな影響が出てくるのです。

 

素材の影響

入れ歯の素材がお食事の味を感じにくさせている可能性があります。

保険で作成する入れ歯はレジンというプラスチックで作成されるので、入れ歯自体が大きく作成されます。

特に総入れ歯をご使用の方は奥の中がほぼ入れ歯になりますので、おおきな入れ歯が邪魔をしてしまい、味を感じにくくなる可能性が高くなります。

なぜ入れ歯を入れると味が変わるのですか?対策は?

入れ歯を入れている時に味を感じにくくなる原因と対策を以下に説明致します。

 

入れ歯の隙間に食べカスが残っているため

入れ歯は取り外しが効き、粘膜の上に乗せて使用するので、入れ歯と粘膜の隙間に食べかすが溜まる可能性があります。

前回のお食事の食べかすが残ったまま、次のお食事を行うと、不衛生で味に変化も現れてきてしまいます。

お食事の度に流水下で、しっかり入れ歯洗浄しましょう。

 

入れ歯自体が不衛生のため

長期的に使用している入れ歯や、入れ歯自体が不衛生になっている場合は、お食事の時に入れ歯の細菌も一緒に咀嚼してしまうため、味が変わると感じる事があります。

歯垢や歯石が入れ歯に付着していたり、ヌルヌルしていたり、悪臭を放っている入れ歯は、しっかり清掃を行いましょう。

長期的に使用した入れ歯で、清掃では落ちない汚れが付着している場合は、歯科医院へ相談し、新しく新製してもらいましょう。

 

入れ歯に慣れてなく、違和感が強いため

入れ歯をいれたばかりの患者様は、入れ歯の不快感の方が強くて、お食事をされる時に素直に楽しめない方が多いです。

しかし入れ歯は毎日ご使用いただくことで、必ず慣れてきます。

最初は少し大変ですが、歯科医師と微調整を行いながら、少しずつ入れ歯を慣らしていき、お食事が楽しめるようになります。

 

入れ歯ではなく虫歯や歯周病が原因の場合

ご自身の歯を支えにして入れ歯を入れている方は、残っている歯が虫歯や歯周病になっている可能性があります。

虫歯や歯周病が進行すると独特の香りがお口からするので、お食事の味や香りを邪魔してしまう可能性があります。

特に支えとなってバネをかけている歯は、歯ブラシもあたりにくく汚れが残りやすいので、意識してしっかり歯ブラシを行いましょう。

 

舌に何か異常がある場合

舌の上にたくさん汚れや細菌が付着している場合は、味センサーが働きにくくなり味を感じにくくなります。(舌苔)

舌ブラシなどで、の汚れも意識しましょう。

汚れはなくても味が感じにくいと思う方は、一度歯科医院などへご相談下さい。

 

心因性や他の理由

入れ歯やお口が原因でなく、味を感じにくくなることもございます。

その際は専門の医療機関へ受診をオススメ致します。

心配であればまずは一度歯科医院でお口の異常がないか、確認していただくのも方法の1つです。

入れ歯を入れてても味をしっかり感じる方法は?

入れ歯を入れていても、味をしっかり感じるようにする方法は以下の通りです。

入れ歯を調整する

入れ歯は微調整や専門的なクリーニングを行うことで、衛生的で安全にご使用いただくことが出来ます。

定期健診時などに入れ歯をお持ちになって、特に異常がなくても入れ歯も一緒に見てもらうと良いでしょう。

 

入れ歯の素材を変更する

保険の入れ歯はプラスチックで作成されるので、比較的大きく分厚く作成されます。

自費診療の入れ歯に変えていただくことで、お食事も快適に行える可能性が高くなります。特にノンクラスプデンチャーや金属床で作成する入れ歯は、お口との馴染みもいいのですので、保険の入れ歯でお困りの方は自費の入れ歯もご検討下さい。

 

入れ歯をやめてインプラントやブリッジにする

入れ歯は粘膜で固定するのが一般的なので、入れ歯をやめてインプラントやブリッジに変えるのも方法の1つです。

ブリッジは完全に歯に固定するので、ご自身の歯と同じように使用できますが、隣り合う歯を削る必要があるのと、部位によっては適応外の可能性もあります。

インプラントは抜けた歯の部分のみにアプローチするので、隣り合う歯を傷つけることもなく、快適にご使用いただけますので大変オススメです。

 

 

食事の味を強めに付ける

入れ歯を入れるとどうしても味や食感を感じる粘膜の面積が少なくなってしまいます。

少しお食事の味を強めに付けてあげることで、さらにお食事を楽しむことができます。

入れ歯の方で大きな問題がなければ、お食事を工夫するのも方法の1つです。

 

まとめ

入れ歯は味覚に影響を及ぼす可能性がありますが、多くの場合は歯科医院での微調整やメンテナンスによって軽減できます。

味覚が著しく落ちた、お食事が楽しめない、味が変と感じたら、まずは歯科医院でご相談下さい。

入れ歯の作成や調整をご検討されている方は、京都府京都市西京区「さかの歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では様々な歯のトラブルのご相談・治療をお受けしています。

詳しい診療内容は「こちら」でもご確認いただけます。

WEB予約」は24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

 

***より詳しく知りたい方はこちら***

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