食事のポイントはありますか?

食べる時のポイント

 

入れ歯は自然歯とは違い、人工的に作られたものなので、入れ歯で食事するには、食べる時にいくつかのポイントが大切になります。入れ歯に慣れることで「自分の歯」に近づき、違和感も徐々に無くなってきます。

 

入れ歯で食べるときのポイント

軟らかいものから慣れる

入れ歯を入れた当初は、軟らかいものから食べ、だんだんと硬さのある食べ物に慣れていきます。最初から硬い食べ物から食べるのはやめてください。

 

 

軟らかいものばかり食べない

軟らかい食べ物は噛みやすいので、入れ歯をしている人は硬い食べ物を敬遠しがちになってしまいます。軟らかい食べ物ばかり選んで食べることが習慣化してしまうと、歯茎がやせる、噛む働きが退化してしまうなどの原因になります。また軟らかい食べ物ばかりでは唾液の分泌量が少なくなります。その結果、消化作用や抗菌・洗浄作用が十分に働かなくなります。

 

小さく細かく切ってから食べる

自然歯では一口で食べられる食べ物でも入れ歯になると、噛むことが難しくなります。このような場合は、小さく細かく切ると、入れ歯でも噛むことができ、食べやすくなります。

 

薄く切る・薄く切り過ぎない

入れ歯で食べるには食べ物を薄く切ることが大切です。ですが、あまり薄すぎると口の中で滑り食べにくくなってしまいます。

 

切れ目を入れる

かまぼこやたくあんなど入れ歯では食べにくいとされている食べ物でも、切れ目を入れることで食べやすくなります。

 

唾液の分泌に気を付ける

唾液は消化作用や抗菌・洗浄作用、また、咀嚼の補助や粘膜の保護、嚥下運動の促進などさまざまな働きがあります。入れ歯と歯肉の間に入った唾液が吸着力を高める働きもするため、噛んだ時の衝撃を和らげるクッションのような役割もあります。噛むと唾液の分泌が促進されるのでよく噛むことが重要です。

 

これらは基本的なポイントです。食べ物には硬い、軟らかい以外に、粘着性、弾力性の有無などさまざまな特性がある為、軟らかいからといって、入れ歯で食べやすいとは限りません。それぞれの食品の特性に応じた食べ方のポイントを押さえておくと、入れ歯でも楽しくて美味しい食事ができます。

 

 

入れ歯が苦手とする食べ物

粘り気があり、歯につくもの

餅、大福、ガム、水あめなど

 

硬くて小さい物

ゴマ、種など

 

硬くて噛みにくい物

フランスパン、ナッツ類、いか、タコ、サラミなど

 

厚みのない物

海苔、ワカメなど

 

弾力のある物

こんにゃく、かまぼこなど

 

唾液がないとパサつくもの

ビスケット、クッキー、食パンなど

 

 

 

 

 

 

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